捨てられる銀行 (講談社現代新書) | ||||
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読んでない方にはチンプンカンプンかもしれません。
なお、本は現在職場の後輩に貸してしまっており手元にないため、覚えている内容と実際のものが食い違ってたらすいません。
著者の主張を一言で表せば、
「これからは銀行が取引先企業のビジネスにもっと深く関与し、直接的に成長(あるいは経営改善)をさせていく時代になる」
といったところでしょうか。
言わんとしていることはよくわかります。
しかし、これは現実的には難しいのではないか…というのが私の意見です。
理由は、この主張は以下の前提条件がクリアされてはじめて成立するからです。
それは…
「取引先が銀行の言うことを素直に聞くこと」
という条件です。
難しくないですか?
私にはP○デポの社長やZOZOT○WNの社長・ワ○ミの会長が人の話を素直に聞く姿は想像できません。
いえ、これはあまりにも例が悪すぎました。
冗談はさて置き、一般論として会社社長はそこら辺のサラリーマンなんかより強靭な意思を持っているのは間違いありません。
こちらの話を受け入れてもらうのは一筋縄では行きません。
で、これで終わってしまっては読んだ意味がありません。
ということで、私個人がこれから銀行が注力すべきだと思う分野を挙げたいと思います。
それはズバリ…
「創業」と「経営再建」です。
なぜこの2つかと?
簡単です。
この2分野については、力関係において『銀行>取引先』が成立するからです。
こうなれば、ある程度は人の話を聞く社長が現れるはずです。
ただ、この2分野は多くの銀行で担保・保証を絶対条件として融資してきたはずです。
私自身も、担保・保証なしでこの2分野に融資しろと言われたらどうしていいか悩んでしまいます。
だからこそこれから力を入れるべき分野なのかもしれませんね。
さて、どうなることやら…
捨てられる銀行 (講談社現代新書) | ||||
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